うす紅に染まったこの頬を
伝いて落ちてゆく ひとしずく
はかない時の中で強く 咲き誇るため
見上げた晴れの空 切なくて
音なく ほら、また ひとしずく
言葉にできないこの想い ただ抱きしめた
木漏れ日にそっと揺らぐ古からの記憶
償えぬ過ちなら何度も繰り返した
波間にたゆたうは 心の切れ端
溺れそうなこの身は まだ夢現
春夏秋冬が彩る國で 幾億と開いた花たちを
ふわり、ふんわりと優しく包む悠久の風
絶え間なく舞うその花びらよ 生命を繋いでいく種子よ
未来永劫たる輝きを失わぬように…
絶え間なく舞うその花びらよ
降り積もってゆくこの愛しさを
生命を繋いでいく種子よ
やがて芽生えてくる歓びを
常世を生き抜くすべてのものへ