心臓が歌う歌

死ぬまで歌うたおう 絵を描き物語ろう
ぼくの命が尽きたあと 何が残るだろう

何をつくればこのぼくは
この世に意味を得られます
他人(ひと)の心は秋の空
気にして作って飽きられて

「なぜ認められない」
それが本当にしたいこと?
言い訳探した手を止めて
胸に当ててみた

絵を描き音を奏で 言葉を紡ぐことは
己に斬り込み血を浴びて
その色と形を知ることさ
死ぬまで歌うたおう 絵を描き物語ろう
ぼくがぼくを生きるために
ぼくを吐き出していこう

傷つけるのが怖いから
飲み込んだ言葉に溺れてく
優しい振りで実のとこ
守りたいのは自分の方

「きらわれたくない」
それが本当に望むこと?
ひとを本気で想うなら
肚を決めてみな

この歌で君のこと 撃ち抜いて切り刻み
ぼくの形に変えてやる
一生傷 つけてやる

この手が千切れても
この喉が潰れても
何も出来なくなったとて
ぼくの心臓 は歌うだろう

© 2007 よこ