街が眠りにつくころ
街が眠りにつくころ 灯ひとつ灯して
いつもの小径に今夜も あなたを待ち続けましょう

舞い降りる 雪だけが 街中を染め上げるように
あなたへの 想いだけ この胸に灯しましょう

街が眠りにつくころ 灯はふたつになり
細い小径にふたつの 足跡が続くでしょう
そしてふたりの 足音だけが
街に響くでしょう


(SGさんによる二番)
あなたが夢から醒めるころ 窓から光射して
峠の大きな樫の木 あなたと出会った場所

立ち込める 霧の中 固く手を繋ぎあい歩く
愛という 灯りだけ この道を照らしましょう

あなたが朝日を見るころ 窓からは風も吹き
いつものように峠の 樫の木は笑うでしょう
そしてふたりの まあるい目から
涙こぼれるでしょう
そしてふたりの 足音だけが
街に響くのでしょう
© 2007 よこ