サカサの仮面
曖昧笑い 生返事 ばかりの僕
何だって決めるのが怖いんだ
采配次第 誰かを怒らせては
いつだって泣いてたよ
嫌われたくないよ 言う通りにするよ
なのにいつも嫌われてばかり
優しいひとは君ひとり
そんなとき僕は見つけたんだ
気持ちを裏返すサカサの仮面
心に被るフシギの仮面
気持ちをうまく言えない僕に
なんてぴったりなんだろう
ありがとう 泣き虫でごめん
だけどこれからは大丈夫
このサカサの仮面さえ被れば
泣きそうな時もほら 笑っていられるから
「心配しないで」ただそう言いたくて
仮面を被るようになった
元来浅い上辺だけの人達は
それでやり過ごせた
「うまくやれてるよ」「毎日楽しいよ」
そう君を安心させたかったけど
不思議な事にそんな時ほど
君は心配してくれたね
心を見透かす魔法みたいに
君に仮面は通じなかった
仮面を被る時の気持ち
君はお見通しだったんだ
どうしよう 僕はこれ無しじゃ
もう毎日を過ごせない
外し方忘れた仮面の下
ホントの僕の顔 一体どこへ行ったの?
引っ越す君と お別れの日
笑顔でお礼を言うと決めた
あれ どうしよう困ったな 笑いたいのに
涙しか出てこないや
音を立てて砕けたサカサの仮面
僕にはもう要らないんだね
君と出会ってホントの僕は
やっとこの世に顔を出せた
ありがとう ずっと一緒には
居られなくてももう大丈夫
僕は僕の顔で生きてくよ
カッコ悪い時も もう隠したりしないさ
© 2007 よこ