透明メイロ

僕の色に押され 日毎色あせてゆく君
もしも 遠ざかることで 君が君の色を取り戻せるなら
そう思ったんだ

嫌いになったわけじゃない 大切だから決めたのに
うまく言えなくて 君は泣き崩れて あたりは白くかすれて
君がそっと 「ごめんね」なんて

呟いた声 僕の前で 弧を描いて 消えてゆく
この胸に降り注ぐのは 後悔の雨と だけど 戻れない記憶

暇を持て余すような 日曜日は久しぶりで
いつもこんな時何をしていたっけ
ひとりじゃ思い出せない 青い午後

君を守りたくて お互いを傷つけたのは
間違っていたんだろうか ねえ教えて
この手が震えて ずっと 止まらないんだ
「君が居なくちゃ...」

だけど決して 言えはしない もう充分傷つけた
この胸に吹き溜まるのは 涙色の風 そして
行き場のない愛
行き場のない“I”

(I'm looking for you, looking for you, looking for myself)

君が見つけた 君らしさとは
「愛する人と共に在ること」
雨に打たれて泣き笑いの君を
抱きしめた 震えてた手は止まり 陽が射した

あんなにも傷つけたのに こんな僕を 君はまだ
必要だと言ってくれるのかい
もいちど共に歩いてくれるのかい
それならきっともう二度と 迷わないだろう

© 2007 よこ