STORY

E.D.G.E.

概要
人の心のエネルギーを実体化する技術により具現される、人それぞれの刃“E.D.G.E.(エッジ)”。
大規模な増幅装置を用いてEDGEを具現し、アミューズメントとして楽しむ施設「ラボ」が一般的なものとなってきた近年、機械の力を借りずともEDGEを顕すことのできる異能者達が現れるようになった。彼らはネイキッド(naked:抜き身の刃)と呼ばれ、特に精神面の変化が活発な若年期・思春期に現れるとされている。その存在は非常に稀であり、都市伝説のように噂されている。
これは、ネイキッドとして目覚めた若者達の出会いと苦悩、数奇な宿命の物語である。
2007-
人物

高倉 結(たかくら ゆい)/16~17歳/女

色素欠乏により亜麻色の髪をもつ。気が強く人を頼りたがらない、少し頑固な性格。母親はすでに死亡したと聞かされており、父親とは別れ、古武道の道場を営む夫妻のもとに養子として暮らす。自身も幼い頃から古武道を嗜み、体格は小柄だが腕前は相当のもの。父親は毎月充分すぎる程の生活費を送ってくるが、父親の世話を受ける事を嫌い、手を付けないでいる。養父母の事は慕っているものの、父親が世話人として選んだ者達であるため、いつかは敵に回るかもしれないと心の奥底では感じている。そのため、わずかに心を開かない部分があり、養父母は結との間に壁があるように感じている。他のネイキッド達との出会いや闘いを経て、やがて父のもとへ辿り着き、父と母の真実を知ることになる。
姉妹を守りたいという思い、父との確執。『子供のような姉、大人のような妹、同じ名前を持つ母…。』
EDGEは身体全体を覆うオーラのような形で顕れ、結はそれを纏い体術で闘う。
結(全身)

烏丸 直人(からすま なおと)/16~17歳/男

結と同学年、すぐ近くの高校の生徒。同じ異能者として結と知り合うが、共に戦ううちに結の頑固さが気になり、放っておけないと感じ始める。そしてある時、結が辛い過去を誰にも打ち明けず一人で戦おうとしていた事を知り愕然とする。
幼い頃、家に入った強盗から祖父を守ろうと飾り物の日本刀を手に取った時、EDGEの能力に目覚めた。以来EDGEは棒状の物を媒介とし、刀のような形で顕れる。

今出川 耕陽(いまでがわ こうよう)/16~17歳/男

烏丸の友人。穏やかでのんびりとした性格だが、本心を表に出さない所がある。

結の姉 (さえ)/20歳/女

EDGEの能力に優れる幼少期(7才頃まで)の状態に精神を留めようとする実験の結果、子供のまま発達しない精神を持ち、EDGEの制御も不安定なままとなってしまった。

結の妹 (より)/7歳/女

幼い頃から研究所の大人たちに囲まれて様々な実験を受けてきた為、年齢に不似合いなほど聡明で大人びた少女となった。結にも敬語で話をする。結のことも慕っているが、それ以上に父親を絶対視しており、いざという時には父親に逆らえない。

結の母 (ゆい)/女

結・依にはすでに死亡したと聞かされているが、実は研究所の最深部で生かされている。ただし人格は破壊され、余分な生命活動も抑えられた状態で、EDGEの能力に優れた遺伝子をもつ卵子を生み出し続ける、父親曰く“金の卵を産む完璧なマシン”。

結の父

EDGEの能力を生理的・遺伝子工学的な見地から研究する科学者。唯自身はネイキッドではなかったが、長女が高い能力を持って生まれた事から、唯の持つ遺伝子が重要であると信じ、自らの子を研究対象とし始める。それに反対した唯は、覚めぬ眠りにつかされ、検体として厳重に“管理”されることとなった。結は色素異常を持って生まれた為、管理対象から外され、親子の縁を切り養父母に預けられた。結の卵子、自身他の精子をいずれも大量に保管し、“EDGEの能力に優れた個体”を作り出し続けている。

五条 真雪(ごじょう まゆき)/女 ・ 五条 深雪(ごじょう みゆき)/女

ネットラジオで人気を博する双子の女子高生。  彼女らのEDGEは融合して1体の精霊となる。